使い古された観のある“ライフスタイル”という言葉ですが、
本来は「衣、食、住」すべてにおいて一貫した自分のスタイルがあってこそ、
初めてライフスタイルといえるのではないでしょうか。
しかしながら、今の多くの日本人は、自分らしいスタイルを持ちつつある「衣」「食」に比べ
「住」はどこか遅れをとっているように思えます。
真の意味での“豊かさ”とは、自分たちが実現したいライフスタイルのために
“無駄”や“不便”さえも楽しめる余裕を持ち得るかどうかにある気がします。
便利で安楽なことばかりを望む今の私たちの暮らしに、
その“豊かさ”は存在しているのでしょうか。
一日を通して、刻々と変わりいく光や風といった自然、
その曖昧に時には凛とした影響の中、住まい手と工務店の感性を融合させ創り上げていく。
心に触れるものを見つめる眼と、それらを繋ぎ合せる精神を磨きながら
住まいにおける“豊かさ”とは何かを提案させて頂くことが大切だと思っています。